ぼくがこの記事を書いている時点で、ガンプラを作り始めてから約2年がたっています。小学生のころにプラモデルを触ったことがあるものの、ちゃんと腰をすえて触り始めたのはここ2年ということになります。
今回は、その2年で感じた「ガンプラ初心者が最低限揃えるべき工具」のお話をしていきましょう。
そもそもガンプラ初心者ってどんな人?
初心者ってひとくちに言いますが、はじめて2年たったぼくでも、まだ初心者だと思っています。「初心者」ってコトバはほんとにカンタンじゃない。なので、この記事では「ガンプラ初心者」をこう定義しておきます。
ココに注意
ガンプラを初めて買ってつくろうとしている人
これまでガンプラを作ったことがない、これから記念すべき1体目を手に入れようとしている方に向けて、この記事を書きますね。
ガンプラ初心者の「最低限」ってどの程度?
これもカンタンじゃない。1体目のあとに、2体目3体目と続けるかもしれないし、最初の1体目で満足してしまうかもしれない。その1体目も、塗装までやろうとしてるのか、とにかくカタチにしたいだけかもしれない。
これはいくつかパターンに分けて考えたほうがよさそうですね。あなたは次のうちどれに近いですか?
とにかくガンプラが作りたい。続けるかなんて分からない「1体組むだけ派」
「1体組むだけ派」のあなた、いいですよ。ぼくもこのパターンでした。このパターンの場合の工具選びのポイントはこんな感じです。
ココがポイント
- 工具はとにかく安くおさえる
- 工具にお金をかけるなら好きなガンプラを買いましょう
ガンプラ1体目でもしっかり作りたい。もしかしたら続けるかもしれない「クオリティ重視派」
「ガンプラ沼予備軍」のあなた。わかります。たった1体で終わったとしても、しっかり飾れるものを作りたいですよね。ちゃんとしたものを作れたら、次の2体目が欲しくなっちゃうんですよね。わかります。このパターンの場合の工具選びのポイントはこんな感じ。
ココがポイント
- 切る、整える、接着する、がひととおりできる
- 高価でなくても、使いつづけられるもの
趣味として始めるんです!1体目は始めの一歩なんです「趣味宣言派」
宣言してしまいましたね。腹くくってしまいましたね。ようこそ沼の入り口へ(笑)。このパターンの場合の工具選びのポイントはこんな感じ。
ココがポイント
- オールマイティなものより専用工具
- まずは基本的なものを選び、あとで買い足すことを念頭に
パターン別、最初のキットと一緒に揃えるべき最低限のおすすめ工具をご紹介!
「1体組むだけ派」は、とにかくニッパーがあればオッケー!
1体組むだけ派の人は、工具にお金をかけるより、好きなキットを買って楽しんで作ってもらえればと思います。作ってる最中に、もっとこうだったらいいのに、とか、もっとこうしたいな、という気持ちが出てきたら、1体目を作り終えてから次どうするか、を考えても遅くはありません。
そのためには、細かいことは抜きにして、ニッパー。ニッパーだけ買いましょう。
ニッパーって、いまや100均でも売ってるんです。爪切りでやっちゃう人もいます。それはそれで良いのですが、やっぱりプラモデル用ニッパーって、それなりの仕組みになっているので、プラモデル用のニッパーをオススメします。
その中でもオススメなのがこちら。
BANDAI SPIRITS エントリーニッパー
ガンプラを製造しているバンダイが販売している、エントリーモデルのニッパーです。Amazonなどの通販サイトでも買えますし、家電量販店の模型コーナーにも置いてあることが多いです。パッと見、子供向けっぽいのですが、これがあれば、ほとんどのプラモデルに使えます。
価格も3桁ですので、もし1体目で飽きてしまって、作らなくなったとしても、あきらめのつくお値段ではないでしょうか?
1体組むだけ派の人は、ほんとに最低限、これとキットさえあれば、すぐにガンプラをつくり始めることができます!
「クオリティ重視派」は、ニッパーと紙ヤスリ、ツヤ消しトップコートがあるといいかも!
クオリティ重視派の方は、やっぱり見栄えがするガンプラをつくりたいものだと思います。手をかければ良いというわけではありませんが、最初のうちにカンタンに見栄えの良いものを作ろうと思うと、やはり…
- パーツを切った跡(ゲート跡)を滑らかに整える
- プラスチックっぽいテカリを抑える
これらの作業はしておきたいところです。
プラモデル全般にいえることですが、パーツを切り離す際に、どうしても切った跡(ゲート跡)が残ってしまいます。これを紙ヤスリで整えることで、見栄えがアップします。また、プラスチック特有のチープなテカリがあるので、これをマットに抑えるだけで、出来上がりの質感がぐっとよくなります。
ということでクオリティ重視派の方が、最低限揃えておくとよいオススメ工具はこちら。
タミヤ 薄刃ニッパー
これはぼくも一軍でずっと使っています。いわゆる両刃のニッパーです。刃の厚みが薄いので、入り組んだ部分にも比較的入りやすく、ガシガシ使えるニッパーです。
ゴッドハンド 神ヤス!
紙ヤスリは目の粗さで番手があるのですが、600~800番程度でまずはよいのかな、と思います。もちろん400番以下もあると便利なのですが、どうしても上の番手までヤスリをかけないといけないといけないので、最低限600番~でもよいと思います。
ただし、かなり荒い切断面だと、最初は400番以下でヤスリをかけないと、全然削れていかないので、注意が必要です。
まあ、これに関しては、後から買い足すでも全然問題ないと思います。
GSIクレオス 水性プレミアムトップコード つや消し
最後はこちら。工具じゃないじゃん、ってツッコミは無しで(笑)
プラモデルって組み上げたときに、どうしてもプラスチックっぽいチープさが出てしまいます。これは表面をマットな質感にコートしてくれるスプレーで、仕上げにシュッと吹くと、あら不思議、スベスベサラサラでとてもプラスチックには見えない質感に仕上がります。最後のひと手間にオススメです。
「趣味宣言派」は、デザインナイフと接着剤、スミ入れ塗料があると次も使えます!
趣味宣言派の方には、クオリティ重視派の方にオススメした工具に追加で以下の工具をおすすめします。
クオリティ重視派の方におすすめした工具では「ゲート処理」「ツヤ消しトップコート」ができる、お手軽だけど見栄えのする組み方を想定していましたが、趣味宣言はの方は、この1体目に限らず、これからたくさんのガンプラを製作することを宣言されてるんですから、はじめから以下のような工程も一緒に行うことを想定した工具をオススメします。
- 紙ヤスリだけよりも、効率的なゲート処理
- プラモデルの違和感をなくす、合わせ目消し
- 仕上がりがグッと引き締まる、スミ入れ
最近のガンプラは、そのまま組むだけ(素組み)でも、十分見栄えのするものが大半ですが、これから趣味として続けていこうという方であれば、最低限これらの工程は練習していった方が、自分のつくりたいガンプラがより作りやすくなるはずです。
タミヤ モデラーズナイフ
いわゆるデザインナイフと呼ばれるものです。デザインナイフは一本あると、ゲート処理やカンナがけ、その他様々な工程で使われるものです。デザインナイフは様々なものが販売されていますが、個人の手の馴染みもあるので、最初は無難なものを手に入れて、2本目、3本目と違うものを揃えていってもいいでしょうね。
タミヤ セメント(接着剤)類
次に接着剤です。タミヤセメントとよく呼ばれるもので、この接着剤は、プラ材を溶かして接着します。様々な作業で使われますが、趣味宣言派の方には、合わせ目消しの作業で使ってもらう想定ですね。なんで二種類あるかというと、粘度の高いセメントと、サラサラしたセメントがあって、いずれ両方使うことになると思います。最初から手元に両方あると、いざというときに便利です。
タミヤ スミ入れ塗料
最後ですが、スミ入れ塗料です。これも工具じゃないじゃん、ってツッコミは無しで。
タミヤのスミ入れ塗料は、エナメル塗料を溶剤で薄めたものが始めから入っています。スミ入れはガンダムマーカーなどでも手軽にできるのですが、いずれ塗装をするかもしれない趣味宣言派の方には、最初からこのテのものを使っている方が、慣れが早いような気がします。
ガンプラ初心者が、最初に揃えるべき工具のまとめ
これからガンプラをつくろう、という初心者の方が、最初に揃えるべき工具をまとめます。
「1体組むだけ派」にオススメの工具
合計:715円(税込/定価想定)
「クオリティ重視派」にオススメの工具
合計:5,110円(税込/定価想定)
「趣味宣言派」にオススメの工具
上記のクオリティ重視派にオススメの工具に加えて…
合計:6,826円(税込/定価想定)
以上です。
それではみなさんも良きガンプラライフを!